東京天竺とは、文化学院小説ゼミの有志で始めた同人誌。小説やエッセイ、漫画などを掲載。詳しくはカテゴリ『東京天竺1号』『東京天竺2号』ご覧下さい。


by tokyo_tenjiku

<   2010年 04月 ( 7 )   > この月の画像一覧

勝手ロックNO.26(甲)

 「詩」

 
 こんばんわ。
 毎回更新がぎりぎりですが、一度やるといったことですからやりとげようと思います。高橋です。
 たとえば100回、
 続けたら、
 100話短編を書いたら、
 普通の人間よりは幾らか、
 書いている人、になれる気がするので、100話まで。続けてやります。
 でもグループ足りなくなるかな。ま、そのとき考えます。

 さて、最近いかに教養がないかに気づき始め、高校の勉強からやり直しているのですが、
 それに加えて、哲学書や英会話の書を買ってやろう、
 と思ったのですが、やめました。
 付け焼刃で付けた知識に何の意味があるのか。
 自分の本当に興味のあることを突き詰めたほうが、いい気がしました。

 で、新しく買ったものは詩集とムーミンとスケッチブックです。カントとかもきっと大切ですが、僕はそこから、僕自身を考えます。馬鹿は馬鹿なりに戦うのです。

 まぁでも心理学も面白そうだったし、哲学も一人ずつ読んでいこうとは思うのですが、
 とにかく、今興味があるのは、
 詩
 です。

 石垣りんさんが好きです。
文化学院の授業で取り上げた「着物」という詩がとても心に残っていて、
小学館――永遠の詩シリーズ「石垣りん」
 を購入しました。
 
 買ったあとにさっそく読んだら「着物」が載ってねえし!

 確認しなかった私が悪いのですが、永遠の詩シリーズは、
 なんか、
 詩集というより、
 入門書みたいなものだったので、
 若干、買ったことを恥ずかしくも思ったので、
 「着物」が載ってる詩集、別にちゃんと買おうと思います。
 
 しかし、どうして僕はこんなにも詩に興味を持ったのか、
 考えてみたんですが、
 やっぱり、
 どこか音楽に似ている気がします。
 言葉が音符です。
 音階が言葉のリズム、
 指揮者が、受け取る自分なのです。

 だからたまに、鳥肌が立つのです。

 そこまでいうと、
 「着物」を
 読んでみたい人もいるかもしれません。
 MOREに引用させて載せていただきました、
 余韻とか、
 僕を忘れて読んでほしいので、
 僕の言葉は今日はこのへんで。
 また来週。
 
 皆さんの好きな詩人は誰ですか?

 
 来週はScoobie Doの楽曲を小説にします。
  
 なお、引き続きお買い上げいただいた方からtokyo_tenjiku@excite.co.jpへのご連絡をお待ちしております。こちらをご覧下さい。

More
[PR]
by tokyo_tenjiku | 2010-04-28 23:28 | 勝手にロックンロール
『ぼくは、からあげ』松澤のぶひろ

More
[PR]
by tokyo_tenjiku | 2010-04-23 15:19 | 突撃!隣のフェティシズム

勝手ロックNo.25(乙)

「WonderLand Is Hers」

 星には国王様がいました。
 世界にただ一人の国王でした。王様はある日言いました。
「この世界は、もうしばらくすると、自転をやめてしまいます」
 星の人々は驚きました。いったいどういうことなのか、理解できません。
「徐々に、徐々に、回転速度は遅くなっています。暮している我々が自覚するのは難しいかもしれません。しかしありとあらゆる科学、智恵が回転速度の減速を物語っているのです。いずれ、そう遠くない未来に、この星は動かなくなり、世界は夜だけの国、朝だけ、昼だけの国に別れ、やがて滅びてしまうでしょう」
 国王は嘆き、悲しみながらそれを告げました。実際に、その星では時計が役に立たなくなっているのです。
さて、星の余命告知が行われた同じ日、国王の発表に耳を傾けていた夫婦の一組がなにやら言い争いを始めました。言い争い、といってもそれは一方的なもので、それこそ告知となんら変わらないものかもしれません。
「世界を救わなければ、わたしは貴方と離婚しますわ」
 言われた旦那さんは、元よりのんびりした人で、どれだけ突拍子のないことでも動揺せずに考える人でした。
「……うーん、ねえ君、世界が終ってしまったら離婚も何も関係ないと思うのだけど」
「じゃあ貴方は離婚をお選びなさるのね」
 こう言われてしまっては、旦那さんもとりあえずいうことを聞くしかありません。
 頭脳明晰な魔法使いの孫である奥さんがいうには“目覚めの魔法石”というものがあり、それが見つかりさえすれば、世界は救えるのだそうです。
 この星での移動手段は、駝鳥にまたがるか、飛行船しかありませんでした。とても普通の家庭では手に入りません。
 奥さんは旦那さんのために魔法で手動の翼を作りました。旦那さんはしぶしぶ、重くて操作の難しい翼を背負い、世界地図(これも奥さんの手作りです)を手にもって旅に出ました。
 重たい翼をよっこらせ、よっこらせ。
 手作りの歪な翼ではちょっとしか浮きません。それでも旦那さんは奥さんに言われた通り、“目覚めの魔石”を探します。
 いつでも、偉そうで、ずけずけと物をいい、思い通りにことが動かないと、我慢ができない奥さん。
 旦那さんは、やれやれまたか、なんて思うのですが、どうしてだか、逆らいません。
 街を離れ、奥さんの書いた地図を広げると、ずいぶん簡単な世界の絵が描かれています。
 端の方に『石、ここらへん』というまあるい目印。
 旦那さんは困ってしまいます。
(ここらへん、が大きくてどこへいったらいいかわからないな……)
 それだけでなく、地図の裏には、ミルク一瓶、アンチョビ三匹、チーズ100g、トマト3個とお買い物のメモがありました。

 奥さんは、
 これっぽちも、
 未来を疑っていないのです。
 旦那さんを疑っていないのです。

 旦那さんは、世界中の祈りをよそに、とっても家庭的なことを思います。
(ミルクが腐る前に、帰らなければなぁ。)

 いつだって星をまわすのは女性なのでした。


 なお、引き続きお買い上げいただいた方からtokyo_tenjiku@excite.co.jpへのご連絡をお待ちしております。こちらをご覧下さい。
[PR]
by tokyo_tenjiku | 2010-04-21 23:36 | 勝手にロックンロール

勝手ロックNO.25(甲)

「咲きっぱなし」

 高橋です。毎日色々思います。何も思わない日は無いようです。思ったことを少しでも忘れないように。

 電車に親子がいました。
 一歳か、二歳か、身近に子供がいないのでわかりませんが、ベビーカーに乗せられた少女を、
 ドアのそばで、夫婦があやしていました。夫婦は荷物が少しある。奥さんはリュックを背負っていて、片手には少女の好きなものなのでしょう、ぬいぐるみを持っていました。旦那さんも丸い鞄を背負って、片方の手に紙袋をぶら下げ、もう片方は、ベビーカーのハンドル。
 荻窪に電車が停まると席が空き、旦那さんは奥さんを席へと促がしました。
 奥さんは旦那さんがぶら下げていた荷物をうけとり、そのまま、空いた席に座ろうとします。
すると大人しかった少女が途端に泣きだす。
「ママ、いかないで。ママどこいくの」
ベビーカーが寄せてあるドアと平行にある席に奥さんが座ろうとしたために、手すりが壁になり、少女の視界から母親が消えたように見えたのだと思います。
座ろうと思ったママ、は、即座に席を立ち、少女の前に戻ります。ベビーカーの前で屈んで、静かに、
「ママどこにもいかない。ここにいるよ」

 旦那さんは奥さんと娘の様子を見て、深い息をつくと、ベビーカーから手を離し、空いた席に座りました。奥さんの持っていた荷物を手に取り。
 駅をいくつか過ぎて、
 しばらく、
 僕の脳みそから、心の方へ、ひとしずく、
「いかないで」と「どこにもいかない」が、
 静かに落ちて、
 波紋を広げるように、
 流れる景色と溶け込んで、
 僕は思い出します。
 昔、同じだった。今も成長していません。
 離れることに耐えられない。


 一年間半ほど、同じ場所で働いた友人が昨日を最後に、辞めてしまいました。
 たくさん。
 話をしました。
 居酒屋や。仕事の終わりに。映画に行った。焼肉。東急ハンズとか。カラオケで先輩が歌を歌っているのをよそに。新宿から東京駅に向かう電車の中。
 電話をかけたり。
 桜の下とか。
 
 まるで恋人のような。そんなことはないのだけど。
 それでも優しい人だったから。
 僕はよく甘えました。
 世間が、出会いと別れを繰り返して大人になるのだと告げようと、
 社会が人は流れていくものだと、時間を流してしまおうと、
 咲いた桜が、必ず散ろうと、
 僕は、出会った人とは出会いっぱなし、がいい。な。

 エネルギーの無駄遣いで、環境に悪かろうが、出会ったままでいられるのなら、ずっと、であいっぱなし。で、いたい。

「いかないで」
「ここにいるよ」

 まるで母から千切れた子供のように、
 僕は、あらゆる繋がりと別れられない。
 あぁ、僕は、
 いつまでも、
 いつまでも、甘えん坊。

 だからね、
 作家になって本を売るから、
 千切れてしまったみんなは、
 僕の本を手にとって、
 また、
 作り話に、花を咲かせようよ。


 次回はthe pillowsの楽曲を小説にします。

なお、引き続きお買い上げいただいた方からtokyo_tenjiku@excite.co.jpへのご連絡をお待ちしております。こちらをご覧下さい。
[PR]
by tokyo_tenjiku | 2010-04-14 22:16 | 勝手にロックンロール
『公然の花園』菱井真奈

More
[PR]
by tokyo_tenjiku | 2010-04-09 13:45 | 突撃!隣のフェティシズム

勝手ロック No.24(乙)

「super ball」

 有名な占い師の老婆に好きな物、嫌いな物を訊かれて、私は考えた。
 ……好きな物。四階から落としたスーパーボール(そんなドラマが昔あった)。違う。もっとずっと遠くからみた世界の話。ぎゅーんっとズームアウト。人工衛星と同じ位置から見て、届く光、とか? それくらい、私は自分を離れて見たい。私のことなのに私が無関係というのが理想。
 嫌いな物。知識自慢の頭でっかちな男子全般。ピノキオかアホめ。違うな。ずっと近くからみた私とか? 毛穴とか。皮膚の細胞。気持ち悪い。指紋とか。何この筋。変。絶対変。とにかく自分自身が嫌い。
そうして出てきた結論をそのまま(好きな物に眩しいもの、嫌いな物に私と)書いて渡した。
 占い師は、紙を見るなり、貴方はもっと世界を見なきゃダメね、とかなんとか説教を始め、水晶を見ながら、私の将来を(彼女がいうには)感じたままに吐露した。それによると、私は今働いている会社を辞めるべきで、そのままでいると小さくまとまってしまう、良い人間関係は築けない、ということらしい。馬鹿馬鹿しくも思いながら、実際会社に何一つ好意が持てていない気がしてきて本気で悩ましくなる。
 で、うだうだしている内に社員旅行。飛行機。ぎゅおーん、ごごごーと耳に響いた間もなくチャイニーズさんたちのニーハオ嵐に襲われる。それが過ぎると「今、中国キテッから」って先輩男性社員の興奮も到来。この人私、ない。だけどさすが、メインドインチャイナなご時世、みんな、安い。でもパチモン多すぎ。情報量の多さに参っていると、同僚数人がA君はAランク、B君はBランク、とかトイレで雑談を開始。いやいや、日本で言えよ。この人たちも私、ない。
 あぁ、やっぱり私この会社嫌いなのか? と、不安になる。でも、会社を辞めて、やりたいことって……何?  帰りの飛行機、静かでクールなC子ちゃんが隣。気まずい。ちらちらうかがっていると彼女のケータイ、待受画面が目に留まる。私の視線にC 子ちゃんが気づき、私は慌ててチラリと見えた画面の絵について誰のものか尋ねる。
「あぁ、……バスキアって黒人の絵なの」
「へー」
「タイトルが面白いんですよ、コレ」
「なんていうんですか?」
「ムカつく自由」
 うーん、なんだかかっこいいぞ。
 ……あ、それだ。
 今の私。
 そんな感じ。

 C子ちゃん改め今井さん、話をしてみると、とっても話が面白いぞ。美術館めぐりが趣味なんだ。なんだかとっても楽しそう。
「斉藤さんなんだかイメージ違うね、ビックリしちゃった」
 違う。私もずっと誰かと仲良くしたかったんだ。

 私の好きなもの。友達。会社つまんないって、言い合える友達。好きな物が言い合える友達。ちっぽけな毎日でもいい。水晶と違って落としても割れない。スーパーボールみたいに、落としたら落とした高さ跳ね上がるような、ふわふわした、軽い毎日が好き。
 運命も運勢もたぶんきっと当たっていない。
 だって、今日は今井さんと美術館。


 なお、引き続きお買い上げいただいた方からtokyo_tenjiku@excite.co.jpへのご連絡をお待ちしております。こちらをご覧下さい。
[PR]
by tokyo_tenjiku | 2010-04-07 14:40 | 勝手にロックンロール

書店販売情報

(以下、小学生の作文風)

今日は、ガチャピンの誕生日でした。
5日にガチャピンがいいともに出るので、今から楽しみです。

ガチャピンはツイッターもブログもやっていて、すごいなぁと私は思いました。

ブログの中で、絵本展の事がかかれていて、
ガチャピンは、ガチャガチャピンピン、元気な恐竜のこどもだから、卵から生まれるけれど、山男のムックが卵から生まれるのは、なんだかおかしいなぁと私は思いました。

ガチャピンは今日で5歳になるとタモリに言っていて、
調べたら、私の方がお姉さんなのに、身長165cmで体重80kgでびっくりしました。

と、ここまで打って全部消えました。
ガチャピンのせいだと思います。
いいともは、タモリがガチャにつっこまなければ、あたりさわりのない昼の番組になるに1000ペソ。

書店販売情報です。
模索舎さんと中野のタコシェさんにて販売しております。

模索舎
タコシェ

お近くの方はぜひぜひ。

なお、引き続きお買い上げいただいた方からtokyo_tenjiku@excite.co.jpへのご連絡をお待ちしております。こちらをご覧下さい。
[PR]
by tokyo_tenjiku | 2010-04-03 00:20 | お知らせ