東京天竺とは、文化学院小説ゼミの有志で始めた同人誌。小説やエッセイ、漫画などを掲載。詳しくはカテゴリ『東京天竺1号』『東京天竺2号』ご覧下さい。


by tokyo_tenjiku

勝手ロックNO.31(乙)

「Synthesizer 」

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# by tokyo_tenjiku | 2010-07-14 22:28 | 勝手にロックンロール

勝手ロックNO.31(甲)

「少女漫画」

 千葉には東京ドイツ村というところがあるらしいです。 どこだよ!
 高橋です。

「君に届け」が売れていますね。
 本屋で、ぴっぴと、やたら売りました。
 くるりの岸田に激似の後輩の男の子に、「届けたい人が、たくさんいるんだね」といったら、
「くだらないですねー」と言われました。
 ちきしょう、岸田の顔を語るな! とか、思った。

 と、いうことで、時代は少女漫画だ! なんとなく!
 僕は今まで少女漫画というものをほとんど読んでこなかったのです。
 しかし最近は、何でも取り入れようと思うので、がつがつむさぼっているわけです。
「君に届け」は、しかし……読むのが怖いです。
「いや、私もなめてたけどねー、マジ読むときゅんきゅんするよ」
 と三省堂の社員さんがおっしゃっていて、ちょうどその次の日くらいに、コンビニに、「君に届け」が巻頭の雑誌がありまして、読んだわけですが、どうも、なんだか、きゅんとこず、
 自分は大切何かを既に失ってしまったのか! 
 と悲しくなり、それ以上、読むのが怖いのであります。

 少女漫画の定義をよく知りませんが。読んだものを挙げ連ねます。
「カズン」 いくえみ稜 祥伝社  
「きのう何食べた?」 よしながふみ 講談社 (ザ・ゲイという言葉が忘れられません。)
「午前三時の無法地帯」 ねむようこ 祥伝社 (眼鏡の人好き)
「ワールドエンドゲーム」 KUJIRA 祥伝社 
「淀川ベルトコンベアガール」 村上かつら 小学館
「3月のライオン」 羽海野 チカ 白泉社 (太ってる表現をふくふくっていうのは、なんか、よかった。)
「朝がまたくるから」 羅川 真里茂 白泉社
 こいつはそのまま、自分の好いた順でした。しかし、少女漫画って95%恋愛漫画なんだな、と改めて知りました。
 少しは僕も、女心がわかった、かな?
 少女漫画を読んで女心が分かるなら苦労しませんが。
 でもこれからもいろいろ買ってこうと思います。
 佐々木倫子さんの漫画とか大好きなんですけど、恋愛がない(笑)。
「チャンネルはそのままで」おもしろーい。げらげらわらったー。

 来週はストレイテナーの楽曲を小説にします。
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# by tokyo_tenjiku | 2010-07-07 22:27 | 勝手にロックンロール
こんにちは!ついに東京天竺、関西進出ですっ。

大阪のスタンダードブックストアさんの一階カルチャー誌のコーナーにて販売されます、しかも1号・2号ともに

お近くにお住みの方はぜひ、一度チェックしてみてください!

編集部は関東在住、関東人が多くなかなか関西方面は開拓ができないのですが、
スタンダードブックストアさん以外にもミニコミ誌が置いてもらえるお店を知っている方いらっしゃいましたら、教えていただけるとありがたいです・・・

ツイッターもやってます!
メールはこちら

ちなみにまだまだ通信販売受け付け中ですので、
お気軽にお問い合わせください。
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# by tokyo_tenjiku | 2010-07-04 11:24 | お知らせ
『フェチトーク』長澤大輔

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# by tokyo_tenjiku | 2010-07-02 16:55 | 突撃!隣のフェティシズム

勝手ロックNO.30(乙)

「記憶喪失訪問販売」

 ノックが、しつこいほどくりかえされ、郵便ポストが破壊される音も聞こえ、挙句チェーンソーの起動音まで聞こえ始めたので、居留守を諦め、ドアを開けた。
 ドアの前にあったゴミ袋や嵌められていたポスト、窓にかけていたビニール傘などがめちゃめちゃにされていた。頭のいかれたセールスマンは、どこからどうみても地球人で中年のオスにしか見えなかったのだが、グレイだ、と一番メジャーな宇宙人の俗称を名乗り
「背が低いのはそのせいでス、こういうやり方もわたしの星では至極当たり前でス」
 と小柄であることの言い訳や器物損壊の自己弁護をした。彼(?)は続けて持っていたチェーンソーを床に下ろし、重そうにぶら下げたショルダーバッグから湿った一枚の紙と錠剤の入った瓶を無理やり僕の手のひらに握らせた。
「あなたがこの薬を買うでショ? そうすると、どうなると思いまス? いってみてくださぃ? シシシッシ」
 無理やり握らされようと、宇宙人の手から離れればもう自分に所有権が移ったのだと思い、お辞儀をしてドアを閉めた。
「あ、チョットォ!」
 ドアの向こうでまたウィーンと、モーター音が聞こえた。穴をあけられたくはないので、再びドアを開く。うんざりだ。
「何で閉めるんでス? バカですかアナタァ! 説明もしてないしお金もはらっていないじゃナイデスカ!」
「お金かかるならいりません。じゃ」
 薬と紙切れを、自分がやられたように、無理やり宇宙人に受け取らせ、またドアを閉めようとした。宇宙人がむりやり腕を突っ込んできたので挟んでしまった。耳をふさぎたくなるような悲鳴を上げた。挟まれた腕を見て初めて、指が三本しかないこと、三本の内一本の長さが異様に短いことに気づいた。仕方ないのでまたドアを開ける。
「話だけでも聞いてくださいヨお客さん! イタイナヒドイナ! コロスキカ! いいですカ? この薬はすごいんですヨ! 全て忘れまスヨ! 嫌なこと、けしたいカコ! とらゥマ! みんな忘れられますヨ! そしていいことだけ記憶に残っていまス! カコは変えられません! けど記憶を消してしまうとユゥ、発想のテンカイ! ん? てんかん? シシシシ! これがなんと一錠たったの……」
「すぐ効くんですか?」
「え?」
「飲んだらすぐ効くんですか?」
「あ、はい、キキマス! 即効性! それも売りでス! さすがお客……」
 宇宙人がしゃべっている間に、瓶をもぎ取り、蓋を開け、手に振り落とした十数錠をしゃべっている宇宙人の口に突っ込み、また不快な悲鳴を上げているのも無視し、顎を掴んで飲み込ませて、ドアを閉めた。宇宙人は「ぺぴぽぱぷ」とむせていたが、大人しくなった。
 しばらくして聞こえてきた宇宙人の声は、隣の家の主人の名前を叫んでいる声だった。
「記憶消えてねえじゃんか」
 
 ……どっと疲れた。

 ドアに背中をはりつけてそのまま座り込んだ。
 忘れたいことと忘れたくないことなんて、たいてい、くっついている。

 単身赴任先の、地球からはるかに離れた惑星で、僕はまた、君を思った。
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# by tokyo_tenjiku | 2010-06-30 22:20